ステップ1 なぜ本を出すのかを、一文で書く
最初に書くのは、なぜ本を出したいのかという一文。きれいな言葉でなくて構いません。自分にしかわからない本音のほうが、あとで役に立つからです。
講座の第6章「今日からのステップ1『なぜ本を出すのか』」と同じ動画。復習したい方は、ここで見直せます。表示されないときはこちらから直接開いてください。
なぜ最初に書くのか
理由がはっきりしていれば、書いている途中で迷ったときの判断のよりどころになる。表紙やタイトルを決める目印にもなる。何を削って何を残すか、選ぶ基準にもなる。
書き方の例
- 私は、本を出すことで、同じ悩みを抱える人に希望を届けたい。
- 私は、出版を通じて、この分野で選ばれる存在になりたい。
どちらも短い一文。長く書かなくて大丈夫です。
書く前に、自分に聞いてみる
- 本を出したいと思ったきっかけは何でしたか。
- 本が出来上がったとき、誰にどんな変化が起きていたらうれしいですか。
- 本を出さないまま3年たったら、何が残念だと思いますか。
答えが出そろったら、ノートに「私は、本を出すことで、〜したい。」の形で一文にしてください。うまく書けなくても、思いついたまま残しておけば十分です。
書けたら、そのページに「ステップ1」と書き添えておきましょう。
ステップ2 読者の悩みを、一つに決める
次に決めるのは、あなたの経験やサービスで解決できる読者の悩み。ここで大切なのは、一つに絞ることです。
この内容は、講座の第6章「今日からのステップ2『読者の悩みを1つ』」でお伝えしています。講座の動画を見直したい方は、講座の第6章からご覧ください。
なぜ一つに絞るのか
10個の悩みを1冊で解決しようとすると、誰に向けた本なのかがぼやけてしまう。まずは一つの悩みに、あなたの経験をまっすぐ届けるほうが、読む人の心に届きやすいでしょう。
文の形で書いてみる
次の形に当てはめると、本のコンセプトの下書きが一文でできます。
型
「〇〇で悩んでいる人に、□□を伝えたい。」
当てはめの例(イメージをつかむためのもので、特定の方の実例ではありません)
- 人前で話すのが苦手で、仕事の場面で損をしている人に、緊張しにくい準備の仕方を伝えたい。
- 子育てと仕事の両立で時間がなく、自分の時間が取れない人に、1日15分の整え方を伝えたい。
悩みを選ぶときに、自分に聞いてみる
- その悩みで困っている人を、実際に知っていますか。
- その悩みについて、私は自分の経験から話せますか。
- 相手が一人で、顔まで思い浮かぶ人はいますか。
最後の問いが大切です。助けたい人を一人思い浮かべてください。その方の顔を思い浮かべながら書くと、文章に温度が乗ります。
書けたら、ノートに「ステップ2」と書き添えて、一文を残してください。
ステップ3 テーマ案を、三つ書き出す
最後は、本のテーマ案を三つ書き出します。1つに決める必要はありません。選ぶのは書いたあとでいいのです。
この内容は、講座の第6章「今日からのステップ3『テーマ案を3つ』」でお伝えしています。
掛け算で考える
出しやすいのは、「普遍のテーマ」と「あなたの経験」を掛け合わせる方法。普遍のテーマとは、健康、将来、人間関係、お金など、多くの人がいつの時代も気にしていることを指します。
| あなたの経験 | 掛ける普遍のテーマ | テーマ案の例 |
|---|---|---|
| 副業で起業した経験 | お金の不安 | 副業で起業した経験 × お金の不安 |
| 子育ての経験 | 仕事との両立 | 子育て × 仕事の両立 |
| 整体の現場の経験 | 腰痛の悩み | 整体の現場経験 × 腰痛の悩み |
上の三つは、講座の台本に出てくる例です。あなたの場合は、自分の経験の欄を自分のものに置き換えて考えてください。
出てこないときの問い
- 人からよく相談されることは何ですか。
- 仕事や生活で、苦労して乗り越えた経験は何ですか。
- 同じ経験をしている人に、今なら何と声をかけますか。
選ぶのは、書いたあと
三つ書けたら、次の二つの目で眺めてみてください。
- いちばん書きたいと感じるのはどれか。
- いちばん誰かの役に立ちそうなのはどれか。
完璧なテーマは、最初から見つかりません。動きながら整えていくもの。いまは「候補が三つある」状態になれば、それで十分でしょう。
三つをノート1ページにまとめる
ここまで書いた三つを、1ページにまとめて残しておきましょう。次に何かを始めるときの出発点になります。
ノート1ページの形
- 私は、本を出すことで、〜したい。 (ステップ1の一文)
- 〇〇で悩んでいる人に、□□を伝えたい。 (ステップ2の一文)
- テーマ案 A、B、C (ステップ3の三つ)
書けたら、見直す三つの確認
- ステップ1の目的と、ステップ2で選んだ読者は、つながっていますか。
- 三つのテーマ案は、どれもステップ2の悩みに答えられそうですか。
- ノートに、あなた自身の経験が一つでも入っていますか。
つながっていない箇所があれば、書き直して構いません。このノートは、何度でも更新していくものです。
書き終えたあとに
ここまでで、講座の最後の3ステップが形になりました。まずはこのノートを手元に置いて、数日おいてからもう一度読み返してみてください。気になる箇所が見つかったら、そこから直していけば十分です。
この講座の内容だけでも、出版の準備は始められます。